―2023年4月の山陰支店移転オープンから1年が経ちました。

地域との交流の場にしたいという思いでオープンしました。

保険会社や行政、金融機関など各方面の方に活用いただくとともに、住宅を建てたオーナーさま向けの収納や資産形成といったセミナーを開催し、交流の場にもなりました。

オーナーさまに満足していただくことが事業を継続する基盤になると考えています。同時に、交流を継続的に実施することで、当方が地域に合った住環境といった価値観を知る機会にもなっています。

―住宅業界は人口減少や物価高などで全国的には厳しい状況です。山陰の状況はいかがでしょうか。

当社は23年8月~24年1月期の受注金額が前年同期比140%となりました。

断熱や安全性に加え、居心地など、積み上げてきた「高付加価値」を提案する取り組みが好循環を生み出し、安定した成長につながっていると考えています。

戸建て住宅や賃貸住宅「シャーメゾン」のほかにも、寮やクリニックといった「非住宅」の受注が増加しています。

 

―住宅に対する価値観は多様化しています。

これまでは安全安心や快適性が重視されてきました。

これらに加えて現在は「健康・つながり・学び」を大切にし、安全性を確保しながら柱や仕切りがない大空間リビングを中心とした「ファミリースイート」などを提案しています。

お客さまに合わせた高付加価値の住宅を提供するため、設計士の中で全国上位8%に入るスペシャリスト「チーフアーキテクト」が中心になって取り組んでいます。

 

―今後の山陰での事業展開を聞かせてください。

良質な分譲地を作り、地域の活性化につながる住環境を提供していきたいです。

まちの中心部での空き家増加など、これから社会課題が顕在化します。そうした土地にアプローチするため、不動産業者とのつながりを広げる仕組みづくりを進めています。

地域に根差し、まちづくりに貢献したいです。

 

Z世代の若い人に、私たち団塊ジュニア世代の価値感を押しつけてはいけない。逆に新しい提案を待っています。

新卒採用は本社一括となりますが、希望すれば地方勤務も可能です。長い人生の中で、地域のために役立ちたいという思いは必ず今後の仕事に生きてきます。

一緒に仕事ができる機会が楽しみです。

 

小川清志=島根県松江市出身(52)2021年8月から現職。

これまで米子、松江、出雲エリアを主に担当してきました。

趣味は読書で、人の考え方の違いや多様性を学べる本を手に取ることが多く、思考の幅を広げることに役立っています。

最近はランチで久しぶりに訪れた松江市の喫茶MGで定食のおいしさを再認識でき、感慨深かったですね。

積水ハウス㈱HP