華やかなつるし飾りと竹灯籠の作品を楽しむ来館者=出雲市浜町、出雲文化伝承館
華やかなつるし飾りと竹灯籠の作品を楽しむ来館者=出雲市浜町、出雲文化伝承館

 出雲市浜町、出雲文化伝承館で色とりどりのつるし飾りと竹灯籠を組み合わせた作品展が開かれている。桜やウサギといった人形が連なるつるし飾りと、ほのかな明かりの竹灯籠が来館者を和ませている。31日まで。無料。

 つるし飾りは高さ約2メートルの作品を12基展示し、1基当たり99個の人形をつるした。人形は古い着物や帯の生地を使って手縫いし、桃の花やネズミといった53種類を作った。

 竹灯籠は竹にドリルで穴を開け、桜や梅、雲といった模様を付けた。竹の中にLED(発光ダイオード)電球で明かりをともし華やかな雰囲気を演出。来館者が見入っていた。

 家族4人で訪れた出雲市の大津小学校4年、福田貴一(たかかず)君(10)は「桃の花の飾りがかわいくて、竹の穴から漏れた光が幻想的だった」と笑顔で話した。

 市内の60代以上の男女26人でつくる「出雲つるし飾りの会」(園山明生子代表)が、子どもの健やかな成長を願う、つるし飾りの伝統文化を広めようと開催した。

 開館時間は午前10時~午後4時。無休。(佐野翔一)