松江城(松江市殿町)周辺で4月6日にある松江武者行列を前に、甲冑(かっちゅう)姿の武者や忍者が時代劇を繰り広げる「城中いきなり時代劇」が30日、松江城であった。観光客や家族連れらが戦国時代の合戦を模したアトラクションを楽しんだ。
時代劇は、戦国時代末期を舞台に、天守乗っ取りをたくらむ悪の一味に、天下泰平を待ち望む武者らが立ち向かうというストーリー。本丸広場を会場に、まつえ若武者隊とまつえ時代案内人の計6人が、善人役と悪役とに分かれて約15分間、迫力のある立ち回りを披露した。時折おどけた演技も見せ、詰めかけた観光客らから笑いが起こった。
チャンバラ教室もあり、参加者は襲いかかってくる武者にプラスチック製の刀を振りかざし、ポーズを決めた。参加した大阪府豊中市の小学3年生、日向成咲(なりさ)さん(9)は「緊張したけど楽しかった。うまくできた」と満足げだった。
イベントは、松江観光協会が昨年に続いて主催。4月10日まで開く「桜と武者のシーズン2024」の一環で実施した。31日と4月7日の午前11時と午後3時からも開催を予定している。
(黒崎真依)