水平線上にともるいさり火の上空に現れた光柱=2日夜、島根県隠岐の島町岬町(白石泰志さん撮影)
水平線上にともるいさり火の上空に現れた光柱=2日夜、島根県隠岐の島町岬町(白石泰志さん撮影)

 島根県隠岐の島町で2日夜、いさり火が上空の薄雲に反射して柱のように見える「光柱(こうちゅう)現象」が確認された。寒い日の発生が多く、4月に入って出現するのは珍しいという。

 同町城北町の団体職員白石泰志さん(42)が撮影した。白石さんによると2日午後10時過ぎに自宅から外出した際、光柱が出ているのに気づき、「いさりびライン」の愛称がある隠岐空港近くの県道に車を走らせた。本土との海峡に浮かぶいさり火とともに複数の光柱を撮影した。

 白石さんは「神秘的だったが、到着して5分ほどで消えてしまった。光柱は大山町で2018年10月と22年2月に撮影したことがある。寒くない時期は珍しい」と話した。

 光柱は上空にある氷の結晶に反射して柱状に光る現象で、気温が下がり、晴れた日に上層雲がかかると出現しやすくなるという。

(鎌田剛)