米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の元通訳で、ギャンブル依存症を告白したとされる水原一平さんの違法賭博問題が論議を呼ぶ中、山陰にもギャンブルをやめられない人がいる。当事者はのめり込み、借金を背負い、孤独に陥る苦しさを抱える。「意思や決意は依存症の前では役に立たない」とし、正しい知識が治療につながると訴える。
「借金が重なるとうそをついて隠していた。罪悪感はあったがギャンブルのない生活は考えられなかった」。米子市在住の会社員ヒロさん(38)=仮名=は、パチンコに依存していた約10年間を振り返る。
21歳のとき、友人に誘われてパチンコ店に行き、ビギナーズラックで3万円ほど勝ったのが始まりだった。社会人1年目で給料も少なく、...