【松江】春の全国交通安全運動(6~15日)を前に5日、白バイとパトカーの出発式が松江市殿町の島根県庁本庁舎前であった。県警や関係団体などから約150人が参加し、事故防止へ決意を新たにした。
出発式に先立つ式典で丸山達也知事が「日頃の交通環境が変わり、事故が起こりやすい新年度に運動を展開するのは重要」とあいさつ。運動を推進する県交通安全協会など10団体は中井淳一県警本部長らから活動に使うチラシや反射材を受け取った。
交通指導取り締まりなど街頭活動のため、パトカーと白バイ、交通安全アドバイザー号計11台が出発した。今回の運動は、子どもが安全に通行できる環境確保▽歩行者優先意識の徹底と思いやり運転の励行▽自転車・電動キックボード利用時のヘルメット着用と交通ルール順守―の3項目を重点的に呼びかける。
県警本部交通企画課の西田千加課長補佐は「通学路ではスピードを出さない、横断歩道は歩行者優先など温かい気持ちで見守りながら運転してほしい」と呼びかけた。
県警によると、2023年の交通事故負傷者847人のうち、小中高校生は48人で、自転車に関する負傷は101人だった。
(小引久実)