新年度を迎え、島根県内多くの公立の小中学校や義務教育学校、高校で9日、入学式があり、新入生が期待を胸に新しい学校生活をスタートさせた。
小、中学校と義務教育学校は、益田市や津和野町ななど一部を除く253校が入学式を行った。
93人が入学した松江市立義務教育学校玉湯学園(松江市玉湯町湯町)では、ぶかぶかの制服に身を包んだ新1年生が緊張の面持ちで入場。650人を超す在校生や教職員の祝福を受け、一人一人の名前を呼ばれると「はいっ」と元気良く返事した。岡田茉依さん(6)は「勉強を頑張って友達も100人つくる」と話した。

県立大田高校(大田市大田町)には普通科と理数科で計113人が入学。阿部志朗校長が好奇心がさまざまな原動力になるとし「多様な視点で探求し、将来への地固めをしてほしい」と激励。新入生代表で理数科の石田楽十さん(15)が「夢に向かって全力で努力する」と述べ、文武両道の充実した高校生活を思い描いた。
少子化の影響で、高校は定員を大きく割る学校が多数あり、推薦入試を含めた合格者は全日制が定員5043人に対し、4100人にとどまり、前年度と比べて323人少なかった。うち「しまね留学」を含む県外・海外者の人数は、前年度と比べ16人減の194人で全体の約5%を占めた。定時制は定員360人に対し、159人だった。
(勝部浩文、林李奈)