通常総代会終了後、会場を後にする岸宏会長(左から3人目)=松江市朝日町、松江テルサ(木幡晋介撮影)
通常総代会終了後、会場を後にする岸宏会長(左から3人目)=松江市朝日町、松江テルサ(木幡晋介撮影)

 漁業協同組合JFしまねの通常総代会が30日、松江市朝日町の松江テルサであり、3年の任期満了に伴う新役員案の提示を先送りした。終了後の理事会では7月17日に予定していた役員案を諮る臨時総代会も開催延期を決めた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う魚価の落ち込みで厳しい経営が続く中、役員改選を巡る内部対立が収まる気配はない。(古瀬弘治)

 

 会議は非公開で、総代30人が出席した。出席者によると、2006年のJFしまね発足以降、初めて損失を計上した決算案を承認した。岸宏会長は、元職員の業務上横領や、近年の運営不備により島根県から業務改善命令を受けた点について「現場の管理や監督が不十分であったということから、深く反省する」と説明したという。

 これに対し、岸会長の再任に反対の姿勢を示す総代からは、6月9日の役員推薦会議で岸会長が外れる役員案が可決されたのに、定款に基づき総代会に議題として提出されなかった理由をただす意見があった。

 岸会長は「承諾書がないため無効となった。(役員推薦)会議をやり直すことを、委員に確認した」と主張したという。

 総会後、退場した岸会長は報道陣に「すべての議案にご了解いただいた。(役員改選については)これからしかるべき手続きを取っていく」と述べた。具体的な改善策については答えなかった。

 JFしまねの20年度決算は1億8千万円の損失を計上した。当期剰余金がマイナスとなる赤字決算は06年1月の合併後初めて。前年度は当期剰余金が9600万円だった。