松江市が条例で定めた「茶の湯の日」を前に、子どもたちに茶の湯の文化に触れてもらうイベントが13日、同市東朝日町のイオン松江ショッピングセンターであった。市内の児童らが茶菓子作りや抹茶体験を楽しんだ。14日もある。
地域に根付く文化に気軽に触れてもらおうと、市内の和菓子店などでつくる松江菓子協会(山口周平会長)が主催。2020年から春と秋に開催している。
抹茶をたてる体験や茶の湯に関するクイズなど四つのブースが設けられ、多くの親子連れでにぎわった。和菓子づくり体験では、子どもたちがこしあんを白やピンク色の練り切りあんで包み、丁寧に丸めて成形。チョウの形をしたようかんを装飾し、春をイメージした茶菓子を完成させた。
市立法吉小1年の日野陽斗君(6)は「丸める作業が楽しかったし、完成できてうれしかった」と喜び、山口会長は「茶の湯文化を楽しく継承していきたい」と話した。
茶の湯の日は、松江松平藩7代藩主・松平治郷(号・不昧)を顕彰する「不昧公200年祭」に合わせて18年に制定。不昧の命日となる4月24日と毎月24日を定めている。
(原暁)