雲南市加茂町加茂中、加茂図書館で島根県奥出雲町の会社員杠(ゆずりは)恵子さん(44)の作品展が開かれている。仁王像が同町の食や自然を堪能する姿を描いたユニークな作品など絵画14点が来場者を楽しませている。28日まで。
加茂図書館では毎月1回程度、住民の作品を中心に展示している。杠さんは子どもの頃から絵を描くのが好きで、趣味で作品づくりを続けているという。同図書館での展示は2回目。
仁王像の作品は、かつて奥出雲町の古寺にあった仁王像が時を経て、オランダのアムステルダム国立美術館に展示されているという事実から発想を得た。ふるさとでおはぎ作りを楽しんだり、鍋を堪能したりする姿を描いている。
犬の散歩をしているお年寄りと雪山を描いた新作は通勤時に見る風景といい、里山の穏やかな雰囲気が伝わる。杠さんは「ふるさとの歴史や良さを見つめ直してもらうきっかけになればうれしい」と話した。
休館日は毎週木曜。問い合わせは同図書館、電話0854(49)8739。(福間崇広)