全国で初めて確認された古墳時代の「赤鞘(あかざや)の大刀(たち)」は、出雲市上塩冶町にある上塩冶築山古墳から出土している。この古墳は6世紀末ごろ(約1400年前)の直径約46メートルの円墳である。同時期の出雲地域では大形古墳に分類できる。古墳内部の横穴式石室は、奥行き14・6メートルあり、山陰で最長の石室である。墳丘と石室の規模は、王族が埋葬されたと推定されている奈良県の藤ノ木古墳や赤坂天王山古墳に匹敵するほどだ。
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極めて特異で豪華な逸品 全国初 上塩冶築山古墳の古墳時代「赤鞘の大刀」〈坂本 豊治〉
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