花入れを紹介する(下)を紹介する伊藤俊郎理事=松江市北堀町、田部美術館
花入れを紹介する(下)を紹介する伊藤俊郎理事=松江市北堀町、田部美術館

 【松江】爽やかな初夏の雰囲気を感じられる茶道具の作品展が、松江市北堀町の田部美術館で開かれている。6月16日まで。

 四季を感じられる茶道具を展示する企画展。今回は11点を並べた。

 端午の節句に飾るかぶとを逆さにしたような形が特徴の「碧玉釉兜鉢(へきぎょくゆうかぶとばち)」は、芸術家の北大路魯山人(1883~1959年)が手がけた菓子器。布志名焼の名工として知られる永原雲永(1831~91年)の花入れや、小堀遠州(1579~1647年)の茶杓(ちゃしゃく)などが並ぶ。

 同館の伊藤俊郎理事は「数々の展示品を組み合わせながら初夏の風を感じてほしい」と話した。

 午前9時~午後5時。入館料は大人700円、大学生と高校生500円、中学生以下無料。毎週月曜と6月12日は休館。大型連休中の5月6日は開く。

(松本ひろ)