【松江】松江市玉湯町玉造、出雲玉作資料館で企画展「庶民の布志名焼・舟木窯~生活用品をつくる」が開催されている。明治-平成に作られた布志名焼の皿や鉢、茶わんなど53点が陶芸愛好家を楽しませている。5月12日まで。
布志名焼は松江藩の茶道具を献上する窯として始まり、黄釉(ぐすり)による特徴的な黄色の発色や絵付師による絵が繊細で優美。
春の企画展では2018年から毎年、現在は閉窯した布志名焼の窯元の作品を展示する。今回は主に生活用品を製作していた舟木窯と雲寅窯の作品に焦点を当てた。
黄釉山水絵壺(つぼ)は初公開の作品で、黄釉によるまろやかな黄色と描かれた山水図が力強い。
片岡詩子館長(66)は「生活用品としての布志名焼を知ってほしい」と話した。入館料一般300円、高校生以下無料。午前9時~午後5時。毎週月曜日と祝日の翌日は休館。(小豆沢颯太)