日本国憲法は、3日の「憲法記念日」で施行から77年。夫婦別姓や同性婚といった家族の法、安全保障、自民党の裏金問題などを巡る憲法の論点について、早稲田大大学院の長谷部恭男教授に聞いた。(共同通信編集委員 竹田昌弘)

 

 ―企業の経営者などが法整備を求め、経団連の十倉雅和会長も「一丁目一番地としてやってほしい」と述べている選択的夫婦別姓制度について、どのように考えるか。

 「もとより憲法に反することではなく、婚姻の大部分で改姓する女性の負担は大きく、男女平等の観点からも別姓を選択できることが望まし...