七宝焼の力作を眺める来場者=鳥取市上町、やまびこ館
七宝焼の力作を眺める来場者=鳥取市上町、やまびこ館

 中国七宝協会山陰支部(岡垣幸得(ゆきえ)代表)の作品展が鳥取市上町の市歴史博物館・やまびこ館で開かれている。山陰両県在住者を中心に会員15人の額絵や筒つぼなど67点が並び、七宝焼ならではの深みのある色合いが来場者を引きつけている。26日まで。

 森規子さん(鳥取市在住)は海や川の生き物を題材にした額絵を手がけており、特に作品「光波」が目を引く。海底のイソギンチャクや海藻とみられる生き物を描き、青色が美しい。岡垣代表(同)の七宝象眼びょうぶ「漁火(いさりび)」はいさり火と波のパーツ22個と月のパーツを黒い板にはめ込み、夜の闇に浮かぶ炎と波を幻想的に表している。

 午前9時~午後5時。7、13、20日は休館。入場無料。19日午前10時から展示解説がある。問い合わせはやまびこ館、電話0857(23)2140。 (桝井映志)