作品を見て撮影時を振り返る柴田俊則さん=鳥取県大山町大山、大山自然歴史館
作品を見て撮影時を振り返る柴田俊則さん=鳥取県大山町大山、大山自然歴史館

 愛鳥週間(10~16日)にちなみ、鳥取県大山町大山の大山自然歴史館で写真展「野山に棲む鳥とともに」が開かれている。山陰両県の山中で見られる26種44点の写真を展示し、野鳥の生活や自然保護の重要性を紹介している。26日まで。入館無料。

 山陰両県で活躍する4人の野鳥撮影愛好家の作品を展示。倉吉市大原の柴田俊則さん(62)が鳥取県内で撮影したカワセミ科の夏鳥アカショウビンは、昨年5月に飛来してから毎日のように山に通って行動を観察し、小型テントに隠れて刺激しないよう撮影した力作。カニやセミをくわえるかわいらしい様子を記録した。

 水浴びで入った沢から飛び立つ、目の周りの青色が特徴の夏鳥サンコウチョウを撮影したのは、米子市祇園町2丁目の黒須公治さん(75)。飛び散るしぶきが躍動感を引き立て、黒須さんの技巧が光る。

 柴田さんは「美しい野鳥に遭遇したいという思いを通し、自然保護の気持ちを高めてもらいたい」と話した。

 午前9時~午後5時。会期中無休。 (中村和磨)