入院中の子どもたちに向けて打ち上げられた花火=出雲市塩冶町から撮影
入院中の子どもたちに向けて打ち上げられた花火=出雲市塩冶町から撮影

 島根大医学部付属病院(出雲市塩冶町)に入院中の子どもたちを元気づけようと、出雲市内の花火師たちがこどもの日の5日夜、花火を打ち上げた。子どもたちは病棟から夜空に咲く大輪を楽しんだ。

 出雲市平田町の花火会社「オー・ケー・エー」の花火師・多々納恒宏さん(61)が発案し、2007年から仲間と毎年実施している。18回目を迎えた今回は、仲間や知人のほか、市内の飲食店や薬局など数カ所に募金箱を設置し寄付金を募った。

 空が暗くなった午後8時、病院から約500メートル離れた神戸川の中州から約250発を打ち上げた。ハートやスマイルマークなどさまざまな花火が繰り出され、約15分間、夜空を彩った。

 多々納さんは「子どもたちが少しでも元気になってほしいのと、大変な思いをしている保護者の癒やしになったらうれしい」と話した。

(黒沢悠太)