僕だって名前が欲しい-。鳥取県が、弥生時代に大規模集落があったとされる青谷上寺地遺跡(鳥取市青谷町青谷)で出土した人骨を基に復元した10代前半の男性の名前を募集している。6月30日まで受け付ける。
人骨の復元は2人目。県によると、男性は約1800年前に同遺跡で暮らしていたとされる。頭蓋骨をDNA分析した結果、髪は太い▽肌はやや濃い▽まぶたは二重▽眉毛は濃い▽虹彩の色は暗色系▽歯は大きめ-などの特徴が判明した。3月にオープンした県立青谷かみじち史跡公園(同町吉川)で復顔像を展示している。
応募は1人1点。施設内や県ホームページで入手できる用紙に名前や意味などを記載し、同公園施設内の応募箱に投函(とうかん)するか、施設に郵送する。県の電子申請サービスでも応募できる。
県は2021年に1人目の中年男性を復元し、名前を募集し「青谷上寺朗(あおやかみじろう)」と命名した。同公園の西村芳将所長は「青谷上寺朗と同じ村の少年というイメージで、親しみのある名前を考えてほしい」と呼びかけた。
問い合わせは同公園の名前募集担当、電話0857(30)4110。
(岸本久瑠人)