ブランド米の田植えを体験する生徒=雲南市吉田町民谷
ブランド米の田植えを体験する生徒=雲南市吉田町民谷

 【雲南】雲南市掛合町掛合、三刀屋高校掛合分校の2年生が9日、同市吉田町民谷の水田で田植えを体験した。稲作に携わった経験を生かしてブランド米の販売戦略を練り、10月に台湾で販売する。

 地区内約21ヘクタールで、つや姫やコシヒカリを栽培する農事組合法人「宇山営農組合」(藤井章代表理事)と雲南市、高校が連携した企画。2021年度に始め、毎年高校2年生が取り組む。

 21年度は市内の道の駅、22、23年度は東京都内で米の販売会を開き、自作のパンフレットなどを使ってお米の魅力をPRした。

 今年は国外に足を延ばし、生徒が植えた「たたら焔(ほむら)米」などのブランド米を台湾で販売する。

 田植え体験は生徒21人が参加し、時折、尻もちをつきながら、一生懸命に苗を植えた。日野光貴さん(16)は「楽しかった。稲作の大変さが分かり、新たな体験ができた」と喜び、土江李恋(りこ)さん(16)は「台湾の人に日本の文化を知ってもらいたい」と活動への意欲を高めた。

(山本泰平)