枝に留まるキビタキ=鳥取県大山町大山
枝に留まるキビタキ=鳥取県大山町大山
双眼鏡を手に野鳥を探す参加者=鳥取県大山町大山
双眼鏡を手に野鳥を探す参加者=鳥取県大山町大山
枝に留まるキビタキ=鳥取県大山町大山
双眼鏡を手に野鳥を探す参加者=鳥取県大山町大山

 国立公園・大山で11日、春の野鳥観察会があり、参加者は繁殖期を迎えたさまざまな鳥の声でにぎやかなブナ林に入り、双眼鏡でかわいらしい姿を探した。

 観察会は東南アジアなどから飛来する夏鳥が観察しやすい5月と、冬鳥シーズンの11月に、大山自然歴史館(鳥取県大山町大山)が開く。山陰両県を中心に19人が同館に集合し、自然観察指導員の案内で、大山寺と大神山神社奥宮を通って中の原スキー場へ抜ける約7キロのコースを、4時間かけてゆっくり散策した。

 春-夏の大山周辺では、通年で生息する留鳥と夏鳥の約180種が確認されており、この日はオオルリやアオゲラなど26種の姿や鳴き声を確認できた。喉から腹にかけての黄色の毛が鮮やかで、大きく澄んだ鳴き声も人気の夏鳥・キビタキは高さ4メートルほどの枝で15分ほど羽を休め、参加者は姿と声を存分に楽しんだ。

 4度目の参加で、ミラーレス一眼カメラを手にした出雲市灘分町の会社員山崎有也さん(46)は「晴天に恵まれた絶好の観察日和で、野鳥の良い写真が撮れた」と喜んだ。

 (中村和磨)