望遠鏡や双眼鏡で冬の鳥を観察する参加者=出雲市園町、宍道湖グリーンパーク
望遠鏡や双眼鏡で冬の鳥を観察する参加者=出雲市園町、宍道湖グリーンパーク

 出雲市園町、宍道湖グリーンパークで21日、宍道湖周辺に生息する野鳥の観察会「新年バードウオッチング」が開かれ、親子連れら参加者約30人が双眼鏡を使い、冬に見ることができる野鳥の観察を楽しんだ。

 参加者は観察指導員から越冬のため大陸からやってくるカモやハクチョウといった渡り鳥の説明を受けた。カモは多い年で宍道湖に約4万羽飛来すると聞くと「へぇー」と驚きの声を上げた。

 双眼鏡や望遠鏡を使って野鳥観察を始めた。宍道湖の水面ではマガモや目が黄色いキンクロハジロが見られた。田んぼではマガンやコハクチョウのほか、しゃもじのような形をしたくちばしのヘラサギが飛来する様子を観察した。

 あいにくの雨で室内からの観察だったが、子どもたちからは「あそこに群れがいる」「くちばしが黄色い」と元気な声が飛び交っていた。

 松江市八雲町、八雲小6年の石原蒼将(そうすけ)君(12)は「普段は鳥を観察する機会がないので楽しかった。ヘラサギのくちばしの形が面白かった」と喜んだ。(黒沢悠太)