古代米を味わうイベントが12日、出雲市斐川町神庭の荒神谷博物館であり、市内外から訪れた親子連れら約30人が、いにしえに思いをはせながら味わった。
博物館が企画。当初は、敷地内にある約5アールの水田で、古代の祭祀(さいし)に使われた赤米の田植えイベントを予定していたが、雨で中止になり試食会に切り替えた。
スタッフが、博物館が管理する古代農耕地で昨年収穫した赤米と黒米を混ぜたご飯と、宍道湖産のシジミで作ったしじみ汁を用意。参加者たちは、通常の白米より粒が小さく、もち米のような粘り気がある赤米を興味津々に眺めながら口に運んだ。
家族4人で訪れた松江市立古江小学校1年の石倉健翔君(6)は「初めて食べたけど、モチモチしていておいしかった」とうれしそうに話した。
(佐野卓矢)













