講師を務める水内豊和准教授
講師を務める水内豊和准教授

 障害の有無に関係なく、誰もが当たり前に生活できる社会について考える講座「インクルーシブ社会の障害学入門」が25日、松江市殿町の山陰中央新報社文化センター松江教室で始まる。島根県立大の水内豊和准教授(48)が、身近な事柄を題材に分かりやすく説く。

 水内准教授は岡山大教育学部卒、広島大大学院博士課程前期修了、東北大大学院博士課程修了。教育情報学の博士で、知的・発達障害のある子どもや大人、その家族への支援を専門とする。昨年春に県立大人間文化学部保育教育学科に着任した。

 講座は隔月開催の全6回。テーマは(1)誰もが読める! 点字の仕組み(25日)(2)聞こえないを超えて楽しくコミュニケーション(7月20日)(3)バリアフリーについて考えよう(9月14日)(4)発達障害について正しく理解しよう(11月16日)(5)ICTが支える障害児者の支援(来年1月11日)(6)ユニバーサルデザインを提案しよう(3月15日)-。いずれも午前10時~11時半。

 インクルーシブは「全てを含んだ」「包括した」といった意味の英語。水内准教授は「障害を自分ごととして捉え、インクルーシブ社会づくりに自分がどのように寄与できるかを考え、実践できるようになることを目指したい」と話す。

 受講料は6回計1万4520円。問い合わせ、申し込みは松江教室、電話0852(32)3456、フリーダイヤル(0120)079123。