顧客が理不尽な要求をする「カスタマーハラスメント」(カスハラ)を巡り、厚生労働省は従業員を保護する対策を企業に義務付ける検討に入った。具体策として対応マニュアル策定や従業員から相談を受ける社内体制の整備などが浮上している。労働施策総合推進法改正案を2025年の通常国会にも提出する。関係者が13日、明らかにした。

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