女子サッカーなでしこリーグ2部のディオッサ出雲FCの選手らがこのほど、出雲市野尻町で酒米「佐香錦」の田植えを体験し、手足を泥だらけにしながら丁寧に苗を植えた。
選手たちの田植え体験は3回目で、選手、スタッフ7人のほか、富士酒造(出雲市今市町)の社員や地区商工振興会員など計約30人が参加した。
晴天の下、選手たちは地元の農家約50人でつくる農事組合法人「野尻の郷」の2アールの田んぼに入り、20センチ間隔で手植えした。泳ぐカエルに驚きながらも、グラウンドと同じように、軽い身のこなしで手早く作業を進めた。
神戸市出身の河村祐実選手(22)は「田んぼに入るのは初めて。思ったより深くてこけそうになったけど、いい体験になった」と笑顔。ブラジル出身のタイス・フェヘ選手(24)とラウラ・スペナザット選手(26)はともに2回目。「シーズンが終わったらおいしいお酒を飲みたい」と話した。
酒米は今秋に収穫し、ディオッサ出雲FCと富士酒造が連携して商品化したオリジナル純米吟醸酒「女神酒(ディオッシュ)」の原材料となる。
(佐藤一司)