出港前に記念写真を撮影する隠岐水産高校専攻科の学生たち=島根県隠岐の島町中町、西郷港
出港前に記念写真を撮影する隠岐水産高校専攻科の学生たち=島根県隠岐の島町中町、西郷港

 隠岐水産高校(島根県隠岐の島町東郷)専攻科の学生15人が15日朝、島根県の大型水産練習船「神海丸」(699トン)で西郷港から航海実習に出発した。18日に浜田港で浜田水産高校(浜田市瀬戸ケ島町)の学生18人と合流し、西日本各地で航海に必要な専門的知識を身に付ける。

 航海では操船や漁業実習、いかりを降ろす訓練があるほか、寄港地での研修がある。専攻科2年は6月下旬、1年は7月中旬までの長期航海で、同船は長崎、那覇、神戸、高松の順で寄港する。

 西郷港であった出港式では早川正人教頭が「上級海技士と海洋のスペシャリストになる目的達成に向け、限られた時間を大事にしてほしい」と激励した。

 学生代表の専攻科1年、大道(おおみち)啓暉(ひろき)さん(18)が「下船の際には一回りも二回りも成長した姿を見せられるよう頑張っていきます」とあいさつした。専攻科2年の木村和栄(かずは)さん(19)は「最後の乗船実習になる。7月にある2級海技士試験に向け、しっかり勉強していく」と意気込んだ。(鎌田剛)