益田市を拠点とする島根県アームレスリング連盟(17人)の吉松幸二理事長(49)=益田市有明町=とメンバーの岡田悠さん(19)=同市元町=が4月末に広島県福山市であった全国大会「全日本アームレスリングストラップ選手権」でそろって準優勝を果たした。2人を含め競技仲間も大勢いる益田市を「アームレスリングの聖地にしたい」と改めて気合が入っている。 (中山竜一)
アームレスリングは縦70センチ、横90センチ、高さ1メートルの頑丈な台の上で1対1で戦う競技。国内の競技人口は3千人以上とされる。
4月28日にあった大会は全国から男女約200人が出場。2敗するまで戦える「敗者復活あり」の、ダブルエリミネーション形式で行われた。
2人はベルト状のひもで競技者の手首を固定して戦う種目に出場。ひもを装着しない「素握り」と比べ、純粋な力比べで勝敗が決してしまう中、ともに全国の強豪たちと堂々と渡り合った。吉松さんは15人が出場したマスターズ(45歳以上)75キロ以下級右腕、岡田さんは5人が出場したジュニア(21歳以下)70キロ以下級の左右両方で、それぞれ準優勝した。
過去の同じ大会で、2人は3位入賞の経験がある。吉松さんは「あと一つで頂点というところでスタミナ切れした。次は勝って益田をアームレスリングの聖地にしたい」と意気込み、岡田さんは「うれしいというより、悔しい。もっと体を鍛えててっぺんを目指す」と雪辱を誓った。
同連盟は2020年4月に発足し、メンバー17人は同市中吉田町の吉田小学校体育館を拠点に実戦形式の練習を重ねる。副理事長の吉松英樹さん(49)は「全体でレベルを上げ、全国の強豪たちと見比べても見劣りしないチームになりたい」と先を見据えた。
同連盟は随時、会員を募集している。練習時間は毎週木曜日午後7~10時。問い合わせは吉松理事長、電話090(5262)3869。