布澄会のタペストリー作品を鑑賞する来場者=出雲市斐川町原鹿、原鹿の旧豪農屋敷
布澄会のタペストリー作品を鑑賞する来場者=出雲市斐川町原鹿、原鹿の旧豪農屋敷

 パッチワークキルトを創作する布澄会の作品展が、出雲市斐川町原鹿の「原鹿の旧豪農屋敷」で開かれている。古い着物や布団の風合いを生かし、丁寧に作り上げたタペストリーや、竹の中にひな人形を飾った作品約40点が来場者の目を引いている。31日まで。入場無料。

 布澄会は、山陰中央新報文化センター出雲教室などで講師を務める山根澄枝さん=出雲市斐川町富村=の指導を受ける生徒たち約40人で構成。今回は会員約20人の作品を展示した。

 ビーズを編み込んで華やかな色彩にした花火や、本物の藤のつるを配して表現した藤棚など、個性豊かな作品が並ぶ。鑑賞した同市大津町の高野光子さん(90)は「器用に作られていてどれもきれい」と感心した。

 事務局の有藤典子さん(72)=同市大津町=は「布と布を組み合わせて、古い布がよみがえる。一人一人が思いを込めて作った作品を見てほしい」と来場を呼びかけた。19日はチューリップのブローチ作り講習(700円)や小物販売がある。(佐藤一司)