大手取次の配本を受けない個性派の「独立系書店」がちょっとしたブームだ。ユニークな店主が生み出す店舗は観光スポットにもなっている。この数年で誕生した島根県内3店舗はいずれも、本に魅入られた店主が作り出す不思議な雰囲気がある。各店と店主おすすめの1冊を紹介する。
◇書架 青と緑(松江市大正町)
◇あすな書店(島根県邑南町阿須那)
◇句読点(出雲市今市町)
◇あすな書店(島根県邑南町阿須那)
◇句読点(出雲市今市町)
<書架 青と緑>
松江市大正町の花屋2階にある本屋で新刊と古本を扱う。教師や学校司書を務めた経験がある日下舞子さん(31)が2023年に開いた。今は別の会社で事務作業に携わる一方、副業的に本屋を営む。
金、土曜は午後11時まで開いているため、仕事帰りの人が多い。8畳ほどのスペースには店主が厳選した句集や詩集が並ぶ。...
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