ヒラメの稚魚を放流する久手小の児童たち=大田市久手町、久手港
ヒラメの稚魚を放流する久手小の児童たち=大田市久手町、久手港

 【大田】栽培漁業への理解を深めようと、大田市の久手小学校や朝波小学校の児童が28日、同市久手町の久手港などでヒラメの稚魚の放流を体験した。

 放流は島根県水産振興協会の石見東部地域水産振興部会が毎年企画する。今年は31日までに両校のほか静間小や海岸部の複数の保育園も参加し、ヒラメの稚魚約10万匹を放流する予定。

 久手港であった放流体験には久手小の3、5年生の56人が参加した。魚を「育てる」という意味の栽培漁業について、稚魚の放流のほか漁場の整備や水産資源の管理があることの説明を受けた。

 児童一人一人がバケツにすくった体長8センチの稚魚計1万匹を「大きくなって帰ってきてね」とのかけ声に合わせ、岸壁から一斉に放流した。

 5年生の山崎悠成さん(10)は「魚は食べるのも大好き。大きく育ってほしい」と話した。

 朝波小(大田市波根町)でも児童19人が近くの海岸から1万匹を放流した。(勝部浩文)