島根県川本町因原の江の川支流・濁川で14日、稚アユの放流体験があり、因原保育所の3~5歳児14人が約3千匹を川に放し、成長を願った。
子どもたちに川やアユに親しんでもらおうと、江川漁業協同組合因原支部が毎年、実施している。放流場所の八面橋近くの川岸に、江川漁協のアユ中間育成施設から体長5、6センチの稚魚を運び込んだ。
川岸に立った子どもたちは「かわいい」「動いている」と歓声を上げながら、バケツに入れた稚アユを川に放した。
城納陽真莉(ひまり)ちゃん(5)は「アユを触ったらつるつるしていた。かわいかった」と話した。因原支部の堂面和正支部長(75)は「放流体験を通じて、古里に愛着を持ってもらいたい」と願った。(佐伯学)