鳥取市在住の80代女性が株取引のトラブル回避名目で現金3800万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭った。3日に発表した鳥取県警によると、特殊詐欺では統計が残る2009年以降で最高の被害額という。

 県警捜査2課によると女性は2020年12月上旬、実在の大手企業を名乗る男から「当社と別の大手企業との間で株取引がある。個人口座が必要で、その中にあなたの名前がある」「取引が完了しないと私とあなたも逮捕される」との電話を受けた。

 取引完了のために後日の返金を前提に送金を求められ、12月15~25日に5回にわたり計2千万円を兵庫県内の複数の宛先に宅配便で送った。

 21年1月6日には別の大手企業をかたる男から「逮捕されないためには補償預託金が必要。後に返金される」と言われ、同月7~18日に3回にわたり計1800万円を同様に送った。返金されるか不安に感じた女性は同月25日に金融機関に相談し、詐欺だと気付いた。