わが国の江戸時代から現代までの社会を見る時、人口と経済活動に視点を置けば、発展の過程に遅延や停滞があっても、その方向は確実に拡大基調であったといって誤りはないでしょう。

 そのような流れの中で、わが国は外来文化の受容や、個有文化の近現代化と社会生活の変化を続けてきたのです。しかし、今、人口減少と高齢化社会の顕在化を知り、その中で生きるための方策をどうするのかという課題に直面しているのです。

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