就職活動中の学生が頭を悩ませる問題の一つが、採用面接時の服装だ。主流のリクルートスーツに加え、近年は企業側が「服装自由」や「あなたらしい服装で」と学生に委ねるケースが増えている。一見、学生に配慮した風潮のようだが、企業側の意図が分からず不安に感じる学生は少なくなく、企業と学生の間にずれが生じているようだ。
(報道部・松本ひろ)
就職活動を終えたばかりの松江市出身の女子学生(21)は、メディア系企業で自由な服装で来るよう指定され、適切な服のスタイルや色が分からず悩んだ。ただ、企業に試されていると感じて問い合わせず、過去に同じ業界を志望した人の声が集まるウェブサイトを参考に決めた。企業に「どの程度、服装に自由度があるのか示してほしかった」と振り返る。
大田市出身の男子学生(21)もIT業界の面接で「服装自由 スーツ非推奨、カジュアルOK」と提示され、友人に相談した。「ただ、何でもよいわけがないので困った」と不安を覚えた経験を口にした。
■採用の判断材料「する」「しない」
ジョブカフェしまね(松江市朝日町)の糸賀香織キャリア・アドバイザー(47)らによると、...
採用面接、なぜ「服装自由」か 企業と学生に認識のずれ 「歩み寄り」が大切
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