【日吉津】鳥取県日吉津村議会(山路有議長、定数10)が9日、平日に時間が取れない人に向けて、県内では初の日曜議会を開催した。質問戦を見ようと足を運んだ村民らで傍聴席が埋まった。
日吉津村議会事務局によると、同議会は普段、1日の傍聴者は2、3人ほど。平日開催の議会を日曜日に開くことで、行政に関心を持ち、議会をより身近に感じてもらおうと本年度、導入した。
9日は一般質問があり、今回、初めて傍聴する人にも分かりやすいよう、通常は1人当たり80分の持ち時間を30分に短縮した。議員9人が「自主防災組織の役割」「役場の電話保留音の見直し」などについて中田達彦村長ら執行部と質疑を繰り広げた。午前9時の開会直後から傍聴人の姿が見え、午前10時半ごろには傍聴席を約20人が埋める盛況な様子になった。
初めて議会を傍聴したという日吉津村日吉津の会社員、岩田悟さん(47)は「平日よりも時間がつくりやすい日曜にしてもらえると、関心のある質問内容を見に行きやすいので助かる」と話した。(中島諒)