骨太方針案がまとまった。物価高に負けない賃上げや年金などの社会保障改革、地方の立て直し、深刻な教員不足にどう取り組むのか。厳しさを増す安全保障環境への対応は。金利が復活する中、財政の健全化も焦点だ。主な施策を解説する。

 最賃アップの目標を前倒し 賃上げ対策

 物価高を上回る賃上げ促進を柱に据えた。最低賃金の全国平均を2030年代半ばまでに1500円に引き上げる目標の前倒しを盛り込んだが、専門家からは「物価上昇が明確になる中、時間軸の立て方が悠長すぎる」と批判の声も出ている。

 23年度の最低賃金は全国平均で時給1004円と初めて千円を超えた。骨太原案では...