吉賀町産の有機野菜がたっぷり入った給食を味わう児童=島根県吉賀町六日市、六日市小中学校ランチルーム
吉賀町産の有機野菜がたっぷり入った給食を味わう児童=島根県吉賀町六日市、六日市小中学校ランチルーム

 島根県吉賀町で27日、「オーガニック給食の日」として、町内産の有機野菜をふんだんに使用した給食が小中学校で提供された。子どもたちが生産者とともに、野菜や米のおいしさを味わった。

 子どもたちに安心安全で地産地消につながる給食を食べてもらおうと、初めて企画した。同町は小中学校の給食無償化に取り組み、主食の米は町産の有機米を使用し、有機野菜も優先的に使用してきた。今回は米だけでなくニンジン、タマネギ、キュウリなどの無農薬野菜、豆腐といった食材を地元産でそろえた。

 六日市小中学校ランチルームでは児童、生徒、教員のほか、野菜を納入した生産者ら約150人が和やかに給食を味わった。生産者の一人、「食と農・かきのきむら企業組合」の斎藤哲一理事長(75)は「吉賀町の安心安全な野菜や米をたくさん食べて、元気に大きく育ってもらいたい」と話した。

 メニューはご飯、揚げ豆腐の野菜あんかけ、シャキシャキポテトサラダ、よしかたっぷりみそ汁、牛乳。六日市小6年の田中瑛翔(あきと)さん(11)は「地元の野菜は大好き。野菜あんかけは汁までおいしく食べた」と笑顔だった。

(藤本ちあき)