安来市赤江町で28日、災害救助訓練があり、島根県警本部、安来署、安来市消防本部などから約30人が参加し、有事に備えた。
訓練は土砂崩れに車が巻き込まれ、運転手が車内に取り残されたという想定で実施した。県警機動隊員がパワーショベルで車体を覆う土砂を取り除き、安来署員がスコップで土をかき出して、要救助者に見立てた人形を助け出した。
中国四国管区警察局の機動警察通信隊は救助の映像を撮影して県警本部に送り、現場の状況をリアルタイムで伝えた。
過去の豪雨災害では避難を拒む市民がおり、消防署員と警察官が一緒に説得に当たる訓練や、救助時の電気自動車などの取り扱いについて講義もあった。
雨が降る中での訓練で安来署の長島敬司警備課長は「水を含んだ土砂の状況など訓練を通じて実際の現場がイメージできたと思う。関係機関と連携し迅速に対応していく」と話した。(狩野樹理)