【松江】大規模災害が起こった被災地に向かい救護活動する医療救護班や支援員、災害医療コーディネートチームの任命式が31日、松江市母衣町の松江赤十字病院であった。屋外で実技研修も行い、有事に備えた経験を積んだ。
任命されたのは、同病院の医師や看護師、薬剤師ら32人と、県赤十字血液センター(松江市大輪町)の職員2人。任期は1年間で、被災地では全国の救護班らが交代を繰り返しながら、絶え間なく支援活動に取り組む。
辞令を受け取ったメンバーは実践を想定した訓練を行い、屋外でテントを設営したり、担架を使った患者の搬送手順などを確認したりした。
救護班長の清水孝史医師(42)は「災害はいつどこで起こるか分からない。迅速かつ丁寧に救護活動にあたりたい」と話した。
能登半島地震の被災地で活動した日本赤十字社(東京)の神長和美救護課長の講演もあり「支援が届きにくい場所でも、組織力を生かして活動してほしい」と激励した。
(森みずき)