餅つきで北三瓶小、中学校の児童、生徒と交流するミクロネシア諸島の子ども=大田市三瓶町
餅つきで北三瓶小、中学校の児童、生徒と交流するミクロネシア諸島の子ども=大田市三瓶町

 オセアニア・ミクロネシア諸島の子どもたち24人が28日、大田市三瓶町の北三瓶小、中学校を訪問した。児童、生徒とともに餅つきや琴の体験をして日本の文化に触れ、給食を一緒に食べて交流した。

 国立三瓶青少年交流の家(大田市山口町)が異文化交流の一環で2018年から受け入れ、新型コロナ禍の中断を挟んで3回目。10~14歳の子どもたちが27日に来日し、大田市や近隣市町の家庭でホームステイなどを通じて、日本の文化に触れ同世代と交流する。

 北三瓶小、中学校で児童、生徒30人と給食を囲み、琴の演奏に挑戦した。

 北三瓶中の生徒が英語で田植えや稲刈りといった米作りの過程を説明した後、地元住民も交えて餅つきを体験した。「よいしょ」のかけ声に合わせ、力いっぱい餅をついた。

 ゾーイ・ディアリング・ウェイダーさん(12)は「初めての体験ばかりで楽しかった。新しい友達ができた」と喜び、北三瓶中の三谷蓮乃(れんの)さん(14)も「たくさん話して仲良くなれた。新鮮な交流だった」と笑顔だった。一行は7月1日まで島根県内に滞在する。(勝部浩文)