ハスの茎をくわえ、象鼻盃を体験する子ども=出雲市斐川町神庭、荒神谷史跡公園
ハスの茎をくわえ、象鼻盃を体験する子ども=出雲市斐川町神庭、荒神谷史跡公園

 ハスの花が見頃を迎えている出雲市斐川町神庭の荒神谷史跡公園で6月30日、「荒神谷古代ハスまつり」が開かれた。来場者は、ハスの茎をストローにして葉に注がれた飲み物を味わう象鼻盃席(ぞうびはいせき)を楽しんだ。

 象鼻盃は、茎を通して飲む姿が象の鼻に似ていることから呼び名がついた中国古代の飲酒法。葉と茎がつながる部分に穴を開けて飲み、茎の粘り気のある苦みが夏バテ防止に効くとされている。

 荒神谷ボランティアガイドの会の会員と荒神谷博物館の職員がこの日、園内のハス池で刈り取った直径50~60センチのハスを使い、子どもから大人までの約50人がりんごジュースやお茶を勢いよく吸って飲んだ。

 初めて挑戦した出雲市立多伎小学校3年の柳楽叶羽さん(9)は「りんごジュースがおいしかった。ちょっとハスの味がした」と満足そうだった。地元有志によるカフェや飲食店の出店もあり、にぎわった。

(佐藤一司)