出雲市が、日帰り温泉施設「出雲平成温泉」(出雲市平成町)の利活用案の応募がなかったことを明らかにした。

 温泉施設は2015年の市公共施設のあり方指針で民間譲渡の対象となった。過去の公募で譲渡先が決まらず、今回は温泉施設単独か、近くの平成スポーツ公園内にある野球場やゲートボール場などスポーツ施設との一体的利活用のいずれかの提案を4月中旬から約2カ月半受け付けたが、応募はなかった。

 市行政改革課によると、島根県外の1社が調査期間中に現地を視察し、利活用を検討しているという。

 西宣孝課長は「応募がなかったのは残念。検討を進める事業者からの提案を待ちたい」と話した。(黒沢悠太)