【浜田】浜田市長浜町、浜田海上保安部で4日、中学生5人による職場体験があり、救助活動で使う酸素ボンベを担ぎ、海の安全を守る仕事を学んだ。
浜田第三中学校の3人と浜田第二中学校の2人が参加した。同保安部警備救難課の池戸良多さん(25)から講義を受けた。
酸素ボンベは船上での火災や船が遭難した際に人命救助で使う。生徒たちは肩や腰のベルトをきつく締め、約20キロのボンベを担ぐと「立っているだけでしんどい」「この状態で動くの?」と驚いた。ボンベ1本当たり20分前後しか持たないことも知った。
ボンベとマスクをつなぐ呼気管が少しでもねじれると酸素が供給されず、生死に関わる。装着前の点検が重要なことを教わった。池戸さんのボンベの点検や装着の手本を見て、感心していた。
浜田三中3年、倉井奏多(かなた)さん(14)は陸上部で足腰を鍛えているが「ボンベの重さが背中にずしりと伝わって動くのが大変だった」とし、浜田二中3年の山下勇太さん(14)は「救助が大変な仕事だとよく分かった」と話した。 (宮廻裕樹)