身近な品を使って負傷者の応急手当ての方法を学ぶ子どもたち=米子市末広町、米子コンベンションセンター
身近な品を使って負傷者の応急手当ての方法を学ぶ子どもたち=米子市末広町、米子コンベンションセンター

 遊びの要素を通じ、防災知識を学ぶ体験イベント「イザ! カエルキャラバン!」が18日、米子市末広町の米子コンベンションセンターであった。参加した子どもたちは、ビニール袋やスカーフなど身の回りの品を使って、被災者を救助する方法を体験し、万が一の時に備えた。

 体験内容は、NPO法人プラス・アーツ(神戸市)が1995年の阪神大震災の教訓を基に考案。住まいと暮らしの情報を発信する、じゅうmado米子(米子市両三柳)が同法人の協力を得て、地域貢献の一環で企画した。

 「応急手当てワークショップ」では、災害により人が腕を骨折したとの想定で、身の回りの品を利用して救助する方法を学んだ。薄い本や折りたたみ傘を添え木代わりに患部に当てて、スカーフで固定。さらにビニール袋で首から腕をつるせるようにする応急措置を体験した。

 そのほか、板材の下敷きになった人形をジャッキを使って救出するゲームや、水を入れた訓練用の消化器で的当てをして消火訓練をするコーナーもあった。

 境港市渡町の広瀬千彰君(8)は「災害について初めて知ることばかりだったし、自分の周りにたくさん役立つものがあることが分かった」と満足そうだった。(佐貫公哉)