潮位が高くなった佐陀川=松江市鹿島町佐陀本郷
潮位が高くなった佐陀川=松江市鹿島町佐陀本郷

 山陰から北陸にかけての沿岸で、潮位が普段より10センチ~20センチほど高い「異常潮位」となっている。満潮の時間帯は、海岸や河口近くの低い土地で浸水や冠水の恐れがあり、高潮注意報や警報に注意が必要だ。

 異常潮位は、おおむね1週間から3カ月継続し、潮位が高くなったり、低くなったりする。気象庁によると、今回の発生は日本海で西風が継続して吹き、対馬暖流が強まって海水温が上昇した影響とみられる。

 山陰両県3カ所(境港、浜田、西郷)の観測地点では5日から、予測値を10センチ~20センチほど上回る潮位が観測された。松江、鳥取両地方気象台によると、7日は警報レベルの高潮の恐れはないという。

 10日ごろにかけては1年のうち最も潮位が高い「大潮」の時期にあたり、異常潮位は続くとみられる。気象庁は、今後の注意報や警報に注意するよう呼びかけている。

(森みずき)