益田市久々茂町の久々茂集会所で10日、高齢者を対象に熱中症や夏の交通事故防止を呼びかける安全講習があった。豊川地区の高齢者15人が益田署員や市の保健師から注意点を聞き、市特産のアールスメロンを食べて水分を補給した。
注意力が散漫になりがちな夏季に夏バテや熱中症に起因する事故を防ごうと益田署が企画した。高齢者の事故防止に取り組む2024年度の「はつらつモデル地区」に指定された豊川地区で開いた。
市健康増進課の保健師が熱中症予防対策として「一日に1・2リットルの水を飲むとよい」と水分補給の大切さを紹介した。益田署員は暑さが睡眠の質を低下させ、昼間に数秒間眠ってしまう「マイクロスリープ」を引き起こし、前方不注視、居眠り運転につながると注意を呼びかけた。
参加者は署員の話を聞きながらアールスメロンを口に運び、水分を補給していた。斎藤ユキヱさん(91)は「最近暑いので、水分を補給し熱中症に気を付けたい。メロンがおいしかった」と話した。(中山竜一)