住民にスマホの操作方法を教える生徒=島根県邑南町矢上、矢上交流センター
住民にスマホの操作方法を教える生徒=島根県邑南町矢上、矢上交流センター

 【邑南】島根県邑南町矢上、矢上交流センターで10日、矢上高校の生徒による高齢者を対象にしたスマートフォン(スマホ)教室があった。生徒がLINE(ライン)や地図といった便利な使い方を丁寧に説明し、和やかに交流した。

 スマホは持っているが操作に詳しくないという住民20人に対し、生徒15人が対応した。雑誌のQRコードを読み取ったり、町の公式ラインを友だちに追加したりする方法を教えた。

 生徒はQRコードの読み取りに苦戦する住民に「スマホを雑誌からもう少し離すと読み取りやすい」と助言。「ラインで家族に写真や動画を送りたい」という住民には操作手順を一つ一つ示し、無事に送信できると「できた!」と一緒に喜んだ。

 寺本トシエさん(76)は「とても分かりやすく教えてくれて楽しかった」とうれしそうだった。矢上高校1年の柘植(つげ)翔太さん(16)は「当たり前のように使っているので教えるのは難しかったが、喜んでもらえてよかった」と話した。

 スマホ教室は授業の一環で開催。体操教室や動画作りに取り組む班もあった。(吉野仁士)