【松江】松江市乃木福富町の松江農林高校でこのほど「林業カフェ」があり、生徒27人が、林業関係者と懇談するなどしたり、チェーンソーの扱いを仮想体験するなどして、業界への理解を深めた。
若手の林業従事者を育成するため、県が企画して昨年から県内の高校で開いている。同校の斎藤寿和教諭(52)は「林業に興味を持つきっかけになってほしい」と話す。
カフェでは、林業従事者や県立農林大学校の関係者9人が林業に関わるやりがい、収入など、生徒の質問に答えた。生徒はVR(仮想現実)の装置でチェーンソーを扱い、木を切る動作を体験。丸太への刃の入れ方や、左右から木を切る方法を学んだ。
総合学科地域系列2年の宮本夢大さん(17)は「林業はつらい仕事だと思っていたが、携わる人の話を聞いてイメージが良くなった」と話した。(小豆沢颯太)