救助訓練で溺れた海水浴客を砂浜に運ぶ参加者=浜田市国分町、石見海浜公園
救助訓練で溺れた海水浴客を砂浜に運ぶ参加者=浜田市国分町、石見海浜公園

 【浜田】浜田市国分町、石見海浜公園内の海岸で19日、海水浴客が海で溺れた際の救助訓練があった。ライフセーバーと浜田海上保安部職員ら20人が合同で、救出や心肺蘇生の手順を確認した。

 訓練には浜田海保から12人、海岸の監視活動に当たる「渚の交番be(ビー)」のメンバー8人が参加した。岸から100メートル先の海上で2人が溺れているとの想定で、浜田海保への通報から訓練を始めた。

 救助要請を受けた浜田海保と渚の交番beのメンバーが現場に向かい、2人を救出して砂浜へ運んだ。もう1人流されていることを把握し救助した。救助後、意識の確認や心臓マッサージをして手順を確認した。

 昨年の海水浴シーズンに当たる7~9月の遊泳事故の人数は、大田市以西の浜田海保管内で2人(前年同期比12人減)。甲斐誠二交通課長は「海岸から沖合に流れる離岸流には要注意。大人、子どもに関係なく泳ぐ際はライフジャケットを着けてほしい」と呼びかけた。(宮廻裕樹)