自民党総裁選を巡り、持論を語る石破茂元幹事長=鳥取市尚徳町、とりぎん文化会館
自民党総裁選を巡り、持論を語る石破茂元幹事長=鳥取市尚徳町、とりぎん文化会館

 自民党の石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)が21日、鳥取市内での国政報告を兼ねた時局講演会で、9月の党総裁選への立候補について「決断する時に話すべきは地元の方々。鳥取1区の有権者の思いに応える決断をしなければならないと改めて思っている」と意欲をにじませた。

 県東部の首長や支持者ら約1600人が出席。倉吉市内でも約550人が集まり、側近の赤沢亮正衆院議員(鳥取2区)は石破氏に対して「総裁選に出るのであれば応援する。早めに言ってほしい」と求めた。

 講演後の報道陣の取材に応じた石破氏は、党の置かれる現状を2009年の衆院選で下野した当時と比較し、「党全体に対するアゲンスト(逆風)は今回の方がきつい」と指摘。野党の状況にも触れ、「あの時のような(大規模な)民主党の塊はない。もし、あんなのがいたら大変なことだ」と述べた。 (岸本久瑠人)